曲物漆塗 合わせめんぱ(中)(お弁当箱) [CD-008]

曲物漆塗 合わせめんぱ(中)(お弁当箱) [CD-008]

販売価格: 10,000(税込)

希望小売価格: 10,000

在庫なし

商品詳細


曲物漆塗 合わせめんぱ(中)(お弁当箱)

サイズ W180mm×D108mm×H51mm


※一つひとつ手づくりですので、写真と実物では色や木目などが多少異なります。あらかじめご了承ください。
※巾着袋の色や柄はお選びになれません。

ふだんの暮らしに使うお弁当箱を、木の温もりあふれる曲物(まげもの)にしてみませんか。

曲物(まげもの)は木の薄板を円形や楕円形に曲げて、合わせ目を「山桜の皮」で綴じ底をつけた器のことで、木曽地方の人々の暮らしを彩ってきた器ものです。

木曽漆器は国の伝統工芸品に指定されています。

薄板はおもに木曽ひのきを原料に熱湯や昔ながらの器具を用いて曲げ、蓋となる板には木曽さわらを使用します。薬品や体に害のある塗料、化学品などはいっさい使っていません。すべて自然の恵みから作られた生活道具です。


木と漆、山桜の皮でできた弁当箱やカップ、菓子鉢。自然素材だけでできた曲物の魅力。
木でできたお弁当箱ってあまり馴染みがないようですが、プラスチック製品などの量販品ができる前は、木曽地方で林業や野外仕事を営む人々の、お腹を満たすための道具として毎日使われていました。

木の素材だけでできた弁当箱やカップは、思いのほか軽くて丈夫、漆を塗ることで殺菌作用もあります。
熱い汁やご飯を入れると、一度歪んだのちにまた素に戻ります。

水にしばらく浸してゴシゴシ洗ってもくり返し使え、日々の生活の便利な道具として根づいています。

ひと目で品が良いとわかるのも素敵です。
お値段は安くはありません、すべて人の手によって曲げられ塗られ、機械では生産できず大量に作れないからです。

価値のあるものをふだんの生活に取り入れて、使い捨てではない長期間愛用する素敵な毎日を。ふだんの暮らしに曲物をおすすめしたいと思います。


【曲物のできるまで・合わせ小判弁当箱の作り方】
1.
節のない目の細かい木曽ひのきを選び、曲がる側板となる薄板を挽く。厚みと寸法に気配りすることが重要。側板は曲げた後5〜6センチののりしろを考慮してそれぞれ斜めに削る(合わせ目をキメといい、キメを削ることをキメかきという)。厚みと薄さ両方に気を配ります。
2.
特製の容器に湯を張り、キメかきした側板を浮かないようにおもりにて沈める。約80℃の湯で40分、ひのきの香りがあたりに広がります。
3.
側板を湯から出し「ほた」という道具に板をはめて一気に曲げる。途中で力は抜かず、均一に仕上がるようにします。曲げた板は「ほた」から外し、木ばさみで挟んで留めます。木ばさみとくちで合わせ目を固定して一昼夜かけて乾燥させます。
4.
乾燥した側板を木ばさみから外し、糊付けしてから桜の皮で縫い合わせる。「木さし」を使い穴を開け、薄くした桜の皮を手作業で縫い合わせるときは力加減に神経を使います。
5.
完成した側板の縁に糊を付け、楕円に切った板をはめ蓋や底板にする。木曽さわらを用い隙間無く丁寧に。仕上げはカンナとペーパーを使って面仕上げ。木地を傷つけないようにします。
6.
まだ白木地のめんぱに、漆を施す。木に刷毛を使って漆を刷り込むように塗ることから「すり漆」仕上げと呼ばれます。漆を塗り、乾いたらペーパーで面を研いで拭き取る、という作業を4回繰り返して出来上がり。木地の仕上がりと塗りが良くなければ、いい艶はでません。